瞬間接着剤は寒さが苦手

いろいろなものをくっつけられる瞬間接着剤ですが、実はいくつか弱点があります。
その一つが寒さです。寒いのは苦手だという方もいるかと思いますが、瞬間接着剤も寒さが苦手です。今回はそんな寒い中でも瞬間接着剤を使う方法を紹介します。

寒いとどうなる?

瞬間接着剤は寒いと固まるのが遅くなりくっつくのが遅くなります
その原因は様々ですが木工用接着剤や水性のりなどの水が乾いてくっつく接着剤、2種類を混ぜて使うエポキシ接着剤など多くの接着剤も寒い中では固まるのが遅くなります。
以前「瞬間接着剤はなぜすぐにくっつくのか、そんな疑問にお答えします。」で紹介しましたが、瞬間接着剤は空気中の水分を使って固まります。寒いとこの反応が遅くなるので固まるのが遅くなります。寒いと動きにくくなるのは人と同じです。(仕組みは違いますが)
また、空気が乾燥していると固まるための水分が少なくさらにくっつくのが遅くなります。
寒くて乾燥した日本の冬は瞬間接着剤にとっては、とても苦手な環境と言えます。

寒い中で瞬間接着剤を使うには

では、寒い中で瞬間接着剤を使うにはどうすればいいか、その方法と注意点を紹介します。

1.暖かい室内で使う
瞬間接着剤は使う環境が影響するため、外の気温が低くても暖かい室内であれば特に気にせず使うことができます。ただし、以下の2つには注意してください。
・使用中、使用後は換気をしっかりすること
寒いので締め切っていることが多いと思いますが、瞬間接着剤を使うときは必ず換気をしてください。
・加湿器に注意
空気が乾燥しているので加湿器を使用している方もいるかと思います。瞬間接着剤は湿度が高いところで使うとくっつくのが速くなりますが、同時にくっつける周りが白くなる(白化)現象が起こりやすくなりますので注意してください。
(白化の仕組みと対策はまた後日の記事で紹介します。)

2.くっつけるものを温める
瞬間接着剤を使う環境は暖かい室内だけとは限らないと思います。室外など気温の低いところで使うこともあるでしょう。そんな時にはくっつけるものを温めるとくっつくのが速くなります。
くっつけるものは素材により異なるのでくっつけるものによって温め方は変わりますが、30~50度程度に温めると効果的です。
また、貼り合わせた後ドライヤーなどを当てて温めるのも効果的です。息を吹きかけて温めると湿気もあり効果を高めることができます。

3.硬化促進剤を使う
瞬間接着剤用の硬化促進剤を使えば、気温に関係なく瞬間接着剤を速く固めることができます。瞬間接着剤用のプライマーは瞬間接着剤メーカーなど各社から出ていますのでお使いの瞬間接着剤や使用方法に合ったものをご使用ください。(参考:アルテコスプレープライマー 2023年7月10日詳細ブログを追加しました)

瞬間接着剤は寒い中で固まりにくくなるということは・・・

瞬間接着剤にも寿命はあり、容器を開けていなくても徐々に固まっていきます。しかし、寒い中で固まりにくくなるということは、瞬間接着剤を長持ちさせることができるということになります。「気温が低く」「乾燥した」場所、(さらに「暗い」場所であれば尚よい、)つまり冷蔵庫は瞬間接着剤を保管するには向いた場所であると言えます。
使わないときは冷暗所に保管し、使うときは少し温めて使うことが瞬間接着剤を長く効果的に使うことに繋がります。
とは言え買った後はなるべく早めに使い切るようにしてください。

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